
副業にも興味があるけど、公務員は副業禁止だから難しい…



本業は安定しているけど、なんとなく自分の働き方にモヤモヤする…
この記事を見てくださった方は、公務員や安定した本業に携わっていながら、このようなお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。



私も公務員時代は、仕事にやりがいは感じていても、「好きで夢中になれる仕事」という感覚は違うと感じていました。
公務員の仕事は、私たちの生活に欠かせない大切な業務です。
私たちが毎日当たり前に使っているインフラも、公務員さんたちのおかげで整備されています。
でも、公務員を含め「自分の今の働き方」に違和感を感じているならば、その感覚を無視しないでください。
この記事では、公務員時代の私が、副業禁止のルールに配慮しながら行動し、好きなデザインで月10万円の収入を達成するまでのリアルな道のりを紹介します。
公務員だから副業を諦めている方や、「好きを仕事にするなんて自分には無理」と思っている方はぜひ最後まで読んでみてください。
・元公務員の30代フリーランスママ。転勤族の妻。
・副業禁止の環境でも、デザインを無償提供して学ぶ。
・退職後半年で月収10万円を達成し、次は30万円に挑戦中。
副業バレへの不安…でもゼロから準備はできる
学習するだけなら副業には当たらず、本業に活かせるケースもあります。
私の場合も、公務員として働きながら、将来的にデザインを活かせる部署への異動も視野に入れ、その一歩として学習を始めました。
さらに、報酬を得ない形であれば、公務員でも法律に背かずに実績を積むことも可能です。
(こちらは後ほど詳しく紹介します。)



報酬よりも、何より堂々と好きなことが学びたかったので、法律の範囲内で出来ることから始めました。
私がデザインを仕事にして月10万円を達成するまでの5ステップ
ここでは、私が実際にデザインの勉強を始めて、月10万円を達成するまでの過程を詳しく紹介します。
Step1:学習スタート(初期:0~6ヶ月目)
デザイン学習を始めてから最初の6か月間で実践した内容は次の4つです。
- デザイン専門ツールを購入:IllustratorやPhotoshopなど
- デザイン模写(トレース):ツールに慣れ表現の幅を広げる
- 案件を想定し自主制作:仮想の依頼主を設定し、目的やターゲットを意識
- プロからの添削を受ける:有償サービスの活用
情報収集・学習方法
- 無料動画、記事コンテンツ
- 「デザイン トレース」などで検索して、実際に手を動かす
- 書籍
- 有料のプロ添削サービス
- 分からないことはGoogle検索やChatGPTを活用して調べる
おすすめツール
- Adobe(有料)
- 案件の幅を広げるためにもデザイン専門ソフトAdobe(有料)の導入がおすすめ。
- 初期段階はとにかく手を動かすしましょう。
- 初期投資は無料のYouTubeや書籍など少額でOK。



実際にやってみて、わからないところを調べながら進めるのが一番の近道。
Step2:無償案件に挑戦(中期:6ヶ月~1年目)
大前提として、お金をもらっても問題ない状況であれば、有償の方が望ましいです。



え?無償提供するの?タダ働きなんてやってられない!



無償でも目的を持って取り組めば、自分の経験になりますよ。
公務員の副業が制限される中で、無償案件は法律的なリスクを避けながら経験を積む方法として相性の良い選択肢でした。
もちろん中には、無償だからと誠意に欠ける対応をされる方もいます。
無償案件は、誰に、どんな目的で取り組むかをしっかり見極めましょう。
あえて無償案件を選んだ理由
当時の私は公務員の仕事にやりがいを感じていたため、このまま本業を継続する可能性もありました。
そのため、ルールの範囲内でやりたいことに堂々とチャレンジする道を選びたかったのが大きな理由です。



私にとっては少額の有償案件で神経をすり減らすよりも、無償でも相手に喜ばれる経験のほうが、やりがいを感じられました。
このような背景があったからこそ、私は無償案件に前向きに取り組んでいけました。
無償のクライアントを見つけたルート:とにかく行動
知り合いを通じて、デザインを無償でご提供しました。
その方とのやり取りを通じて信頼関係が生まれ、別のクライアントさんを紹介してもらえることに。
他にも、デザインを学ぶ中で知り合った方を経由してクライアントさんにつないでもらえました。
これは、行動したからこそ得られたご縁だと感じています。



少しずつでも行動したからこそ、ご縁が得られました。
無償案件で出会ったクライアントさんの背景
- デザインを頼みたいけど、どこで・誰に頼んだら良いかわからない方
- 予算に不安を感じている方
- 実績より相談のしやすさを重視する方
- すでに事業を始めたり計画したりしているが、デザインまで手が回らない方
- 実績公開OKな方
- 駆け出しのデザイナーを応援したい気持ちがある方
無償でデザインを提供したのは、「誰に頼んだらいいかわからない」「費用面が不安」という方々でした。
さらに、実績の多さよりも「相談しやすさ」や「相性」を重視している方も多くいらっしゃいました。
また、サービスや商品の認知にもつながるため、実績公開に快く応じてくださる方が多く、こちらとしてもポートフォリオ作成に非常に役立ちました。
無償とはいえ、一方的な「施し」ではなく、お互いにとって価値のあるやり取りができたと感じています。
無償案件のメリット・デメリット
無償案件には、公務員など副業の制約が厳しい業種に有利な側面がある一方で、気をつけておきたい注意点もあります。
私自身の経験をもとに、メリットとデメリットを整理してみました。
- 法律的に問題がないので、公務員でも安心して取り組める
- 納期やクオリティの自由度が高く、交渉しやすい
- 実績公開OKな案件を獲得できればポートフォリオが充実する
- モチベーションの維持が難しい
- 自分の商品・サービスに値段をつけるという重要な経験が出来ない
- クライアントが遠慮して要望を伝えづらい
無償であっても、信頼関係を築ける相手と、お互いに目的や条件をしっかり共有した上で取り組みましょう。



無償であっても、信頼関係を築ける相手と、お互いに目的や条件をしっかり共有した上で取り組みましょう。
「無償でやる」=「何でも受け入れる」ではなく、自分が納得できる形で進めることが、長く続けるためのポイントです。
無償案件を受ける際のポイント・注意点
無償案件は、自由度が高い一方で、事前の取り決めがないとトラブルの元になりがちです。
実際に取り組んで感じた「これは最初に決めておいてよかった」「もっと早く知っておきたかった」と思うポイントをいくつかご紹介します。
押さえておきたいポイント
- 実績公開OKはマスト!
- ポートフォリオへの掲載可否は、納品前に合意を取ってください。実績公開できないと、無償案件のメリットが薄れてしまうので、最初に必ず確認しましょう。
- 無料の範囲と実費対応になる範囲をあらかじめ取り決めておきましょう。
- たとえば素材購入費など「実費」が発生する場合は、あらかじめ相談し、費用負担の範囲を合意しておくと安心。
- 無償案件で対応する期間や件数に上限を設けましょう。
- 「1年間だけ」「10件まで」など、自分のリソースとモチベーションを守るためのラインを決めましょう。
無償案件に取り組む背景や目的を明確にし、事前準備をしっかり行ってください。



最初の段階でルールを決めておくことで、気持ちよく、実りある経験に繋がります。
個人的な経験からおすすめしたいのは、会社員よりも個人事業主や経営者・副業経験者の方からの受注です。
たとえ無償でも、事業を始める大変さを理解していただける方が多い印象でした。
Step3:有償化へのステップ(後期:1~1年半目)
半年ほど無償案件を続けていましたが、デザインの勉強を始めてから1年ほど経ったタイミングで有償の案件へとステップアップしました。
その時の心境の変化や行動につながったきっかけを紹介します。
有償化を考えたきっかけ
- 無償での実績づくりを重ねる中で、「お金を払いたい」と言ってもらえた
- 先輩のデザイナーさんに「報酬をもらって仕事を受けても大丈夫」と言ってもらえた



今までの積み重ねを評価してもらえたようで、自信につながりました!
家族環境の変化
有償化を考え始めたタイミングで夫の転勤が決まり、公務員を退職しました。
今までひっかかっていた「公務員は副業禁止」の枷が外れたこともあり、子どもの保育園入園と共に開業届を提出。
人に会いに行ってモチベーションアップ
夫の転勤、自分の開業と共に、引っ越し先で開催されていたフリーランス・副業のオフ会に参加。
元々オンラインで繋がっていましたが、フリーランスの仲間とリアルで会えて、モチベーションもすごく上がりました。
Step4:目標の月10万達成と、方向性の確認
実際の成果
2025年の4月に開業届を出してから5ヶ月後の2025年9月、目標だった月10万円を超える成果を出せました。
その時は「HP制作や画像制作、印刷物のデザイン」で月10万円を達成。
この期間には、以前無償で案件を受注したクライアントさんから有償案件を受けることもありました。
結果を出せたけど拭えない不安
しかし達成の喜び以上に、「今精一杯やって月10万円だし、これ以上伸ばせないかも」という不安が大きくなりました。



特に今までは無償でお仕事を受けてきたので、価格設定での悩みが尽きませんでした。
方向性の見直し
結果につながったのに不安の方が大きかった状況に加え、デザインとは関係がないパートに出るべきか悩んでいた時期がありました。
そんな状態を見かねたフリーランスの先輩が声をかけてくださり、壁打ちに付き合ってくれました。
先輩の助けも借りながら自分の強みや価値観を再確認。
改めて「やっぱり好きなデザインで頑張ってみよう」と思えたので、家族とも話し合い、現在も今の仕事を続けています。
その後の行動
それまでの完璧主義をやめ7割の満足度で提出することも意識しました。
自分で完璧と思えても、それが他の人の感じる「完璧」とは限りません。
それなら、「自分で一定のラインを決めて早めに提出し、フィードバックをもらってすり合わせする。」
この方法も一つの戦略だと学びました。
現在の働き方と成果
紆余曲折ありましたが、現在は継続依頼やリピート依頼をいただきつつ、新規案件にも挑戦中です。
Step5:次の目標:月10万円
月10万円を達成したことで、次は「月30万円」を目標に設定し、その記録を綴るためにこのブログを立ち上げました。
私にとっては、”信頼関係を大切にし、丁寧な仕事を積み重ねた結果、いつの間にか収入が増えていた”そんな進め方が合っていると感じています。



月10万円までは「とにかく行動」というマインドで進んできました。
現在はリソース管理と時間単価を意識しつつ、より具体的な戦略を思考錯誤しています。そのために自分の価値観を見直す作業もしています。
まとめ:公務員でも好きなことを仕事にできる!
公務員という仕事は社会的に大きな意義のある一方で、努力が評価や収入に直結しにくい職種です。
そのことに、漠然とした違和感を抱えている方もいるのではないでしょうか。
そんな中でも、法律を守りながら「自分のやりたいこと」に取り組む方法はたくさんあります。
副業バレが怖い方や、できるだけ法律に触れないやり方を好む方は、「無償案件」がひとつの選択肢になり得ます。
注意点はありますが、堂々と実績を積み重ねられます。
そして何より、「好きなことを仕事にできる喜び」は想像以上に大きなものです。



私の場合はデザインでしたが、それぞれの「やりたい」気持ちを大切にして、諦めずにチャレンジしてほしいと思います。
最後まで呼んでいただきありがとうございます。
自分の納得できる方法で、まずは一歩踏み出してみてください。
